東京・広尾と山中湖でデュアルライフを送るシンガー夫妻の愛犬は、アクティブでボール遊びが大好きなボーダーコリーのリン。夏の休暇を過ごす彼らの山荘を訪ねたら、「Welcome!」とエントランスまでお出迎えしてくれるリンの、立派なホストぶりが印象的だった。
vol.03 シンガー由美子さん&リン(ボーダー・コリー、7歳)
玄関でゲストをお迎えするリン。
山荘のお庭で由美子さんとボール遊び。
サングラスと帽子がトレードマークになっているシンガー由美子さん。首相主催の晩さん会や各種ブランドのパーティなどでフラワーアレンジメントやプロデュースを手掛けるフラワーアーティストとしても活躍しているが、そのプライベートはご主人のアーネストさん、リンと、ふたり&1匹で暮らす穏やかな日々。
大きなスワンが浮かぶプール。冷たいタイルの床がひんやり。
彼らが週末や夏の休暇を過ごす山中湖の山荘は20年ほど前にリフォームした一軒家。なんと邸内には10mプールも!
「残念ながら、リンちゃんは泳がないんです(笑)。でも、山荘にいるときは東京の100倍アクティブ。窓の外を鳥が飛んでいたらすぐ追いかけていくし、お庭に鹿が出てビックリしていることもあります。やはり自然の中にいるのが心地よいのでしょうね」
東京の家では普通に1日2回散歩に出るリンだが、ここでは自由! とにかく活発に走りまわるリンの姿に、ボーダーコリーはそもそも牧羊犬だったということを思いだす。
由美子さんのご主人、アーネスト・シンガーさんはワインのオークションハウス「アッカ―メラル」日本代表を務めるほか、日本固有のブドウ品種である甲州にこだわったワイナリー「富士山ワイナリー」のオーナーでもあるなど、ワインの世界ではよく知られた存在。山荘の地下にも数千本貯蔵できるウォークインのワインセラーが付設されている。
山荘のインテリアは由美子さんが手がけた。階段上のスペースはアニマルがテーマ。
真紅のソファにリンちゃんがよく映える。
「ガーデンハウスでランチにしましょうか」と由美子さんが声をかけてくれた昼下がり。食前にテラスでよく冷えたスパークリングワインをご馳走になっていたら、リンがごく当たり前だという顔をして一座に加わっていた。ヒトとイヌが自然に一緒にいる様子に、こちらの気持ちも和み、リラックスできる。
山中湖もいまは秋。まもなく葉が色づきはじめるあの庭で、リンは今日もボールを追っているんだろう。
Text by Miyako Akiyama, Photos by Masahiro Heguri(カウンタック写真部)
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