エリザベス女王とコーギーの物語

先日「cachette」のイベント「thanks on flowers」にも2頭のコーギーが参加してくれましたが、短い脚とキュートな瞳が愛らしく、賢いコーギーは人気犬種です。そのコーギーを、あのエリザベス女王もこよなく愛しているとご存知でしたか? 英国王室の事情に明るいにしぐち瑞穂さんに、女王とコーギーの親密な関係について聞きました。

 

 

「現在93歳で最高齢君主、そして67年という史上最長の在位記録を更新し続けるエリザベス女王にとって、心の支えとなり、共に歩んできたとも言える大切なパートナーが犬。広く女王の愛犬として知られているのはコーギー(正式名ウェルシュ・コーギー・ペンブローク)です。女王はその飼育はもちろん、ブリーディングにも熱心で、妹マーガレット王女が飼っていたダックスフントと異種交配させたドーギーという品種も繁殖させているんですって。脚が短くて胴が長い同士の高配はどんなワンコが生まれているやら? 気になりますね。

女王とともに暮らす愛犬は常時7〜8匹、多い時にはなんと13匹いたことも。休暇先には愛犬達も同行するため、その移動は大変。女王の周囲で一斉に愛犬たちが走り回る様子を、故ダイアナ元妃は“動く絨毯”と表現したのだとか。 宮殿内にはコーギー・ルームと呼ばれる専用の寝室が用意され、食事もすべて手作りで、缶詰やドライフードはNG。できる限り女王自身がエサやりもするだけに、冷凍食品を使った手抜きごはんがバレて激怒されたこともあるそうです。

Photo/Getty Images

そもそもコーギーとの出会いは、1933年にさかのぼります。当時、ウェイマス子爵の愛犬コーギーに一目惚れしたエリザベス王女姉妹のために、父ジョージ6世が地元ケンネルで購入したのがきっかけ。のちに18歳の誕生日に父からプレゼントされたコーギーの“スーザン”は、フィリップ殿下との新婚旅行にも同行させたほどお気に入りでした。女王がこれまでに飼った30匹以上のコーギー達は、すべてこのスーザンの子孫です。59年にスーザンが死去した際には、“女王の忠実な友人”と刻まれた墓碑とお墓が女王の離宮サンドリンガムに建てられました。

2015年、愛犬たちを遺して先には逝けないと、女王が新たにコーギーを増やさない意思であると伝えられました。最後まで残っていたコーギーのウィローが18年に14歳で死去したあと、現在は2匹のドーギー、ヴァルカンとキャンディが女王のお側に仕えています」

 

にしぐち瑞穂/英国王室キャサリン妃研究家、コラムニスト、スタイリスト。30代半ばにロンドン移住。ファッション誌でのロイヤルスタイル監修や、TV取材、トークイベント等でも活躍中。


Edit by Miyako Akiyama

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