あづきとの思い出

おやつに刮目中、白目がちらっと見えるところがチャームポイント、漆黒トイプードルあづきです。残念なお知らせですが、今年の8月中旬に16歳で虹の橋を渡ることになりました。今まで、ウチに住み着いた野良猫ノアと共に、カシェットをご覧の皆様にもご声援をいただきありがとうございました。犬生で留守番をしたことがほとんどなく、日常を綴ったブログが本になり、たくさんの人に愛されたあづきは幸せだったと思います。

あづきがいなくなったことをすぐにSNSやブログでも報告できず、「あづきちゃんは元気ですか?」と知人に聞かれても「はい、相変わらず元気です」と答えていました。事実に直面するのがつら過ぎた、というのとはちょっと違うのですが、自分の中だけで消化する時間が必要だったのだと思います。今回はあづきがウチに来てからの日々を写真で振り返りつつ、皆さんも笑いながら偲んでいただければ幸いです。

2005年に結婚したことをきっかけに、義理の妹からお祝いとして突然プレゼントされた黒犬。それ以来、どこに行くにも連れていく大切な家族となりました。

「くんくんくん、何かいい匂いがしますよ」

プードルは犬の中でも1、2を争うほど賢いと言われていますが、お座りやお手、待てなどのしつけも30分あれば覚えてしまうのには驚きました。老犬になってからは、全て忘れましたが(笑)。

パリ9区の教会前にて。当時(2006-2008)のパリではリードをつける犬の方が少ないくらいで、あづきもそれに習った(?)のか、何も教えていないんですがそれなりにノーリード散歩を会得していました。

マレ地区のペットショップ(今はもうなくなってしまいました)前をぽてぽて。

「飼い主まてまてー」

公園でも自由なあづきさん。

「いい加減抱っこせんかーい」

はいはい。いつからだっただろう、長時間歩くと抱っこされる方が楽だということに気がついてしまったのは。

洋服もたくさん持っていました。

「きりっ!配達途中のつまみ食いがお仕事です!」

ある時は郵便屋さんに。

「あー、君、ワンワンマティーニを。ステアじゃなくてシェイクで」

またある時はタキシードでボンド風に!←いや首輪だけじゃん。

カフェやレストランでも、いつも一緒です。あづきさん、毎度トイプー業おつかれっす!

「ミルクは多めでよろしくな」

マルシェにて。あづきがいるから話すご近所さんもいました。

会うと抱っこされてしまう、近所のおばあちゃん。

クマというよりはゴリラカットになって帰ってくることになる、いつものトリマーさんと。

あづき15歳。よく晴れたトロカデロ広場。子犬(2-3歳まで)の頃はあづきだけのブログを書いていたこともあり、よく写真を撮っていたのですが、シニアになってからはあまり写真を撮らなくなっていました。そんな時にカシェットのお話をいただき、老犬あづきと向き合う貴重な機会になったと思います。ありがとうございました。

「まさか15歳で、イワシ缶に詰められることになるとはのう、、」

大丈夫、美味しくいただきます。

「まさか15歳で、猫と並んで寝ることになるとはのう、、」

ですよねえ。野良猫ノアを飼うことになるとは、こちらもびっくりの展開でした。

「まさか15歳で、常に耳がぴらっと開くようになるとはのう、、」

耳は持ち上がり、緑内障が進み、だいぶ白髪も増えたあづき先生。今年の初旬に出かけた最後の電車旅行は、南仏の聖地ルルドでした。聖なる泉が少しは効いたかな。

パリでお散歩。まっすぐ歩けずくるくる回りながら進むので、今になってリードが必要になりました。

去年の年末に左目の水晶体が脱臼し、手術を受けたあづき。それ以来体力がだいぶ落ちてしまったような気がします。タイマーをかけて、毎日数時間置きに差す目薬も当時は面倒だったのに、もうしてあげられないと思うと寂しいですね(←悲しみモード)。

亡くなる一日前。突然食べなくなってから8日が過ぎていました。水も飲まなくなってから3日。スポイトで水やポカリスエットをあげるのですが、つらそうに戻してしまう姿に胸が詰まります。食べなくなってから二回診察を受け、血液検査では大きな異常はなく、投薬、注射と対処してもらいましたが食欲が戻ることはありませんでした。点滴も検討しましたが、獣医からは「あづきはもう十分すぎるくらいがんばった。点滴をしても苦しくなるだけだと思う。彼自身の選択を受け入れて、見守ってあげてほしい」と言われるだけでした。あんなに今年の夏が暑くなければとか、もっと早く気がついてあげたらとか、最後の時も酸素マスクがあれば苦しい呼吸が少しは楽になったんじゃないかとか、今思い返すと「もしこうだったら」がたくさんあります。最後の最後まで、奇跡が起きてほしいと思っていました。

お気に入りのぬいぐるみや、おやつを入れたリュックと共に旅立ったあづき。16年間、一緒にいてくれてありがとう。ウチの家族になってくれてありがとう。フランスではペットが亡くなると、獣医と提携している火葬業者にお願いするのが一般的です。獣医では「他の動物とまとめて火葬するコースと個別に火葬するコースがありますが、どうしますか?」と聞かれますが、もちろん個別で、、。

写真の中では生きているのに、あづきにもう会えないのが二ヶ月経った今でも不思議に思えます。「もう一度君に逢いたい」「たったひとつの花の名前を叫ぶよ」「君じゃなきゃダメなんだ」と恋愛がテーマの曲は歌いますが、今や「君」や「花」が「あづき」に聞こえます(重症)。人も犬も、星の王子様の一輪のバラも、「自分にとってのかけがえのない存在」としては同じなんですね。あづきがいないこれからは、猫や家人との「かけがえのない時間」を大切にしていきたいと思います。次回からはまた猫が中心のフランス生活。コロナ禍の中でも変わらない、ほのぼのな毎日をお届けします。

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