パリの猫たち vol.06

フランス・パリで20余年。ずっとネコと暮らしてきたフォトグラファーがパリの素敵なネコと人と出会い、20の質問をたずねます。第6回は連載史上最年少のパリに暮らす中学生が登場。愛猫のオズを語ります。

 

 

1)あなたの名前と職業を教えてください。

ハナ・クロダ 14歳の中学生です。

2)あなたのネコの種類、名前、年齢を教えてください。

縞柄ヨーロピアンのOZOU(オズと読みます)、たぶん10歳くらい、雌です。

3)あなたのおうちはどんなおうち?

パリの普通のアパルトマン。1階なのでほかの住人のひとたちと交流があります。ネコモチーフのクッションもたくさんありますよ。

4)あなたネコとはどのように出会いましたか?

パリ北部に住むおじさんがある寒い冬の日に保護しました。
そのあたりでは、界隈の人たちが地域猫にごはんをあげたりお世話をしていたそうなのですが、その冬はマイナス15度の日が続く厳冬でした。
そのころ、名前はすでにオズと呼ばれていました。由来は『オズの魔法使い』か「小津安二郎」からなのか……私にはよくわかりません。このエリアには「ソクラテス」をはじめ面白い名前がついた地域猫がたくさんいるのだそうです。
おじさんの家にはすでに2匹の先住猫がいたため、私の家に声がかかりました。かれこれ5年前のことです。

5)ネコの平均的な1日のライフサイクルを教えてください。

朝は早めに起きてみんなを起こし、ごはんをもらいます。食後はいつも眠くなって、寝たり起きたり、お母さんの仕事の邪魔をしながら午後までまったりして、夕方になってようやく活動的になります。

6)いつもは何を食べていますか?

お魚のパテとカリカリを組み合わせています。パテの方が好きです。

7)特別な日のごはんはどんなもの?

いちばん好きなエビと生クリーム。

8)おやつはどんなもの?

猫用のパーティパック。手からひとつずつ、大切そうに食べています。

9)ネコたちの大好きな居場所を教えてください

高いところが好きです。キャットタワーの一番上に登り、カーテンを手で開けてまるで警備員のよう。「ニャルソック」と呼んでいます。

10)大好きなおもちゃはなんですか?

ネズミ(の形のおもちゃ)、虫(の形のおもちゃ)、紐、箱。
あと、絨毯がふわふわと起毛しているところがとても好きです。

11)あなたのネコはどんな性格でしょう?

ちょっと恥ずかしがり屋さん。人間に対しては、おとなしく、温厚で、我慢強いんです。
子どもにもとてもやさしいのですが、よその猫に対しては、その正反対。バカンス中に預かってくださるキャットシッターさんちの猫とは絶対に打ち解けることがありません。……なのに、よそのネコがうちに来ると引っ込み思案で、ごはんもその子の後から。場所によって性格を使い分けているところがあるのかな。

12)特技は?

とくにありません。あ、でも獣医さん大好き! ほめられるからうれしそうに、よく先生のいうことを聞いています。

13)あなたにとってネコはどんな存在?

お姉さん。おばさんかな(笑)。

14)あなたのネコのここがかわいい!とひとつ挙げるならどこですか?

鼻先のソバカス? 白襟? シマシマの長い尻尾? グリーンがかった目? オレンジのふかふかの被毛? たくさんあって決められません。

15)あなた自身とあなたのネコは似ていますか? 似ているならどんなところが?

やさしくておとなしいところかな。

16)ネコはあなたのことをどのように思っていると思いますか?

オズが家に来た頃はまだ小学生でしたから、ぬいぐるみのように急に抱っこしたりして怖がらせたことがあったと思います。声も大きくて、猫には怖かったのかも。でもだんだんと猫の気持ちがわかるようになってきました。 毎日、出かけて行っては夜になるまで帰ってこないので、オズは心配していると思います。
帰ってきて鍵の音がすると必ずドアのところで待っています。私が帰ったらパテをもらえるので、缶詰工場勤務だと思っているかもしれませんね(笑)。

17)あなた自身のネコ歴を教えてください。

ネコはこの子が初めてです。

18)ネコとの一番楽しかったエピソードを教えてください。

小さい頃に野良だったせいか、とても怖がりでなかなか懐いてくれなかったオズが、ある時ソファに座った私の膝の上を歩いて通り過ぎるようになりました。しばらくすると通り過ぎてから、引き返して逆方向にも横切るようになりました。今は膝に乗ってくるし、寝ていたらお腹に乗ってきます。時間をかけて仲良くなりました。

19)あなたのネコはあなたの生活、意識に何を与えてくれますか?

そこにいるということだけで幸せです。オズの存在で私たちの生活が完成する感じ。
オズもここにいるだけで満足してくれていると思います。

20)悲しいことですが、あなたのネコがあなたのもとを去る日がいつか来ます。どんな風にお別れしたいですか?

それだけは考えたくありません。


Text and Photos by Manabu Matsunaga

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