【特集】ALPHAICON

「本当に必要なドッグウェア」とはどんなもの? その問いに真摯に向き合ってきたのが「ALPHAICON」です。機能性や伸縮性を重視したドッグウェアのパイオニアであり、「世界ナンバーワン」を視野に多角的に事業展開する同ブランド。その飽くなき探究心に迫ります。

 

 

近年、野外フェスを含むアウトドアブームや、トレンドに左右されない本質的なファッション志向などを反映して、機能性ウェアを身につける人が増えています。そんな世界のムードに先駆けて、2001年の創業以来、愛犬の負担を減らすドッグウェアの製造販売に取り組んできたのが「ALPHAICON(アルファアイコン)」です。

現在、札幌本店、東京「ALPHAICON JOKER二子玉川店」、長野「ALPHAICON HAKUBA」の3つの直営店とオンラインストアのほか、台湾、韓国の海外2店舗を含めて約190店舗の販売代理店を持つなど、大規模に展開する同ブランド。誕生の経緯や決して安くはない価格設定にもかかわらず、確固たる支持を集め続けている所以を三上昌彦社長に聞きます。

 

「犬に服は必要ではない」という視点

「ブランド名は、『犬に対するプラスαのアイテムをつくる』という想いを、当時PC用語として一般的になり始めた『アイコン』にちなんで表現した造語になります。今でこそ犬の動きを阻害しないデザインと機能性で知られるブランドになりましたが、当初は今とは真逆と言ってもいい方向性でした。

どちらかといえば、人間のファッションクオリティーにドッグウェアをどこまで近づけられるかという意識で商品開発していましたが、まったく売れません。そこで、『そもそも犬に服は必要ではないのではないか』という視点を持つようになってから、事業が大きく進展しました」(三上さん=以下同)

観光にも便利なエリアにある札幌本店。近くに大通り公園があり、来店にあわせて愛犬とのお散歩も楽しめます。

自ら手がけている事業に対する、根本的な問いかけ。それが「犬も服なんて着たくないのではないか。それでも着ないといけないときに、そのストレスを最大限に減らしたい」というブランド独自のアプローチを生み、「機能性ドッグウェア」という新ジャンルの構築につながっていきました。

「犬と人が一緒に暮らしているとさまざまな悩みが出てきます。室内では抜け毛やマーキング対策、屋外では防寒や防水、汚れ対策など。そして、犬の体調管理も必要です。とりわけ、私が生まれ育った北海道のような気候が過酷な土地では、雪の中を散歩させると愛犬の体中が雪玉で覆われて身動きできなくなってしまうというような切実な問題がありました。やむをえず服が必要な状況があるときに、それを解決する『道具』というコンセプトのドッグウェアを提供したいと考えました」

東京のフラッグシップショップである二子玉川店。

 

ロングセラー「レインドッグガード」へのこだわり

その後、防水、透湿性に加えて伸縮性がある生地の探求などを経て、2007年に、同ブランドを象徴し、現在も最も人気なロングセラー商品「レインドッグガード」が誕生します。20種以上のさまざまな犬で何度も試着して、どこにどんな理由でしわが寄るかを分析。フレンチ・ブルドッグやダックスなど、骨格に特徴のある犬種もすべて、着心地が良くなるように開発されています。

「顔周りのゴムは内側の通し口から引き出し、愛犬の顔に合わせて調整可能となっているので、それぞれの体型に合わせてぴったりフィットさせることができます。最初は値段の高さに驚かれることもありましたが、試着していただくと、愛犬がスムーズに違和感なく歩いている姿に感動していただくことが多いです。

実店舗を始めてから10年以上になりますが、ご利用者からは『先代のわんちゃんに着せていたが、新しく迎え入れるわんちゃんにもこちらを着せたい』という声もいただき、長く愛されている商品としてありがたく思っています」

全14サイズを用意する「レインドッグガード」(¥18,150〜¥28,160)

 

暑さ対策にも対応、「エゾシカ」を活用した食事業も

レインドッグガードをリリース以降も、利用状況に応じてさまざまな機能性ドッグウェアを提案。伸縮性に富んだウェアを着た皮膚病の犬が傷を噛んだり、掻いたりするのを防いだりするなどの助けになるといった報告が多数あったことから、アレルギーケアに特化した新シリーズが生まれることもありました。では現在、注力している分野はなんでしょうか?

首周りに保冷剤ポケットがついた冷感ハイネック「サマークーリングネック」。

「夏の暑さ対策です。実際に、東京など都市部での暑さ問題が深刻化している状況を受けて、『SUMMER COOLINGシリーズ』がよく売れるようになってきました。遮熱性能を備えた生地が夏の強い日差しやアスファルトからの輻射熱をブロックし、ウェア内の温度上昇を抑えます。また、濡らして着せることができる性能も備え、気化熱を利用したクーリング効果が期待できる商品群です」

また、犬の健康寿命という観点から、食分野にも規模を拡大している同ブランド。北海道内で増えすぎてしまった野生のエゾシカを活用して、ジャーキーや冷凍ミンチに加工して販売しています。食の安全を考慮して、できる限りオーガニックなものにしたい。鹿の命も無駄にしないで大切にいただくというブランド精神の表れです。

エゾシカのロングジャーキー

「犬については、分かっていることの方が少ない」という、三上さんの印象的な言葉。今後も医学的見地を含め、犬という動物への理解を深めながら、人間との共生に伴う外的環境の変化に対応する商品開発に取り組みを続けると語ります。「人も愛犬も快適であるのが、究極のドッグウェア」であるという「ALPHAICON」のユニークな視点は、競争が激しい海外のドッグウェア市場においても、唯一無二の存在感を放っています。

 

 

ALPHAICON
https://shop-alphaicon.com/

 

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Text by Rui Minamoto, Edit by Miyako Akiyama

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