【特集】センペル・フィデス

ペットと暮らしていれば、いつか必ず訪れる永遠の別れ。「センペル・フィデス」は、亡くなったペットと飼い主の新しいつながりの形として、ペットの遺骨や毛を用いたメモリアルダイヤモンドを造ってくれる注目のブランドです。

 

 

大切な家族が亡くなった後、遺骨や髪の毛からダイヤモンドを作るという、ひとつの弔いの形があることを知っていますか? 「センペル・フィデス」は、このメモリアルダイヤモンドを製作するメーカーとして、世界30カ国以上でサービスを展開するスイスのアルゴダンザ社から生まれたペット専門のダイヤモンドブランド。人の場合とまったく同じく高度な炭素抽出技術を使用した、ペット専用の製造設備をドイツに設立し、2013年よりサービスを提供しています。「センペル・フィデス」のメモリアルダイヤモンドについて、日本支社の代表取締役・法月雅喜さんにお話を聞きました。

 

「ダイヤモンドと言えば、宝石の中で最も硬度で、美しい鉱物であることは知られていますが、実は人工でも生成可能な宝石だということは一般の方には意外と知られていないかもしれません。天然のダイヤモンドというのは、地中の奥深くにある炭素が、高温、高圧にさらされて生まれたものです。『センペル・フィデス』のメモリアルダイヤモンドは、ペットの遺骨や毛から、そこに含まれている炭素を取り出し、黒鉛へ変換。人工的に高温、高圧をかけて結晶化させ、製造します。製作工程には手が加わりますが、材料そのものは炭素。人工的なものを混ぜたりはしないので、硬度や輝きなどは天然ダイヤモンドと変わりません」(法月さん=以下同)

左から、ダイヤモンド、炭素、黒鉛。構造が異なるだけで、全て元は同じ炭素原子。

とはいえ、じつは遺骨や毛のように不純物が多いものから、宝石として通用するレベルのダイヤモンドを製作するのは決して容易ではなく、高度な技術が必要だそう。スイスやドイツに設けた自社の製造部門があるから、「センペル・フィデス」のメモリアルダイヤモンドは、透明度が高く、美しいことに定評があるのだとか。

 

ペットの遺骨からダイヤモンドをつくるには

では実際、メモリアルダイヤモンドをオーダーするにはどれだけの遺骨量が必要なのでしょうか。

「製作に必要な炭素を取り出すためには、最低でもご遺骨だけの場合で300g、毛や羽だけの場合で10gをお預かりしています。目安として、ご遺骨300gというのは生前の体重にして10〜12kg、犬であれば中型犬相当のサイズです。ですので、小型犬や猫といったペットの飼い主様には、飼い主様ご自身の髪の毛を組み合わせて必要量を確保するなどのご提案もしています。また、近頃はペットの毛でつくるフェルト手芸が流行っているそうで、ブラッシングやトリミングのときに出た毛を保管されている方もいて、そういった毛を使われる方もいます。一頭ではなく、歴代のペットの遺骨を使われる方もいますし、どうしても必要量が確保できない場合は、燃やすことが可能な綿や麻、革などの天然素材であれば、お洋服やベッド、首輪やリードといった思い出の品で代替することも可能です」

メモリアルダイヤモンドは最小0.2カラットから1.0カラットまで0.1カラット刻みで選べ、製作料金は ¥396,000〜。

メモリアルダイヤモンドが出来上がるまでの期間は、約半年程度。そこから日本国内でのジュエリー制作に移行するというのが、完成までの一連の流れ。カラーはイエローとブルーの2色から選べて、カットはラウンド・ブリリアントカット、プリンセスカット、エメラルドカットの3種類。ブルーのみ、未カット&未研磨の原石のままでの受け取りも可能です。

「カラーは、ご遺骨や毛から抽出した炭素に含まれる不純物の違いで、同じイエロー、同じブルーでも少しずつ違ったトーンに仕上がります。出来上がりの色の鮮やかさや濃淡については指定いただけませんが、お客様には、それもうちの子の個性の表れとおっしゃっていただきます。お好みもありますが、皆さん、ペットの目や毛の色、性格などからイメージして選ばれる方が多いですね。また、原石でのお渡しは男性のお客様に好評です。もちろん、原石でもジュエリーに加工することはできます。原石の風合いを損なわないデザインをご用意しています」

左から、ラウンド・ブリリアントカット、プリンセスカット、エメラルドカット。好みやジュエリーのデザインに合わせて選べます。

カットや研磨をしない、原石のままのメモリアルダイヤモンド。ブルーは、愛犬、愛猫の目の色からのイメージで選択するお客様が多いとか。

盲導犬を引退した愛犬の遺骨で、これまで手元に残してきた歴代のペットたちの遺骨で、亡くなった故人の遺言により、愛犬と飼い主の遺骨を混合して……と、メモリアルダイヤモンドをオーダーする方の想いや依頼に至るストーリーは人それぞれ。ペットの遺骨、つまりお客様にとって何より大切なものをお預かりするのだからと、正式な申し込み以降のオーダーはすべて対面で行われます。

「ヨーロッパまで直接ダイヤモンドを受け取りに行かれるお客様もいますし、その際はご要望があれば設備の見学も行なっていただけます。ペットを失った悲しみや戸惑いの中で、弊社にオーダーをくださったお客様のお気持ちを思えば、できる範囲でのご要望にはきちんとお応えしたいし、少しでも不安があれば取り除かせていただきたい。決して安価なものではないのですから、お客様に納得のいくサービスをお届けしたい。信頼いただくための手間と時間は惜しみません」

左、愛猫の遺骨で作られたシンプルなリング。右、子供の頃から飼ってきた歴代の愛犬の遺骨で製作されたリングとネックレス。

「実際にメモリアルダイヤモンドをオーダーされるお客様は、装飾品としてのジュエリーを求めているわけでも、宝石を求めているわけでもないんです。ですから、遺骨を必ずしもダイヤモンドにする必要はないのかもしれません。けれど、実際に触れることができて、身につければ、いつでも一緒にいることができる。どこでも連れて行ける。さらにご家族、ご友人と亡くなったペットの思い出を語るツールにもなる。ペットの遺骨をメモリアルダイヤモンドにすることで、それらはすべて叶います。私たちはこのサービスを通じて、大切なペットを失ったお客様の悲しみを、少しでも癒すお手伝いができたらと思っています」

ブランド名の「センペル・フィデス」とは、ラテン語で“永遠の約束”を意味するのだとか。大切なペットとの思い出を、いつまでも慈しむことのできるダイヤモンドの輝きに変えてみませんか?

 

*価格はすべて税込です。

 

センペル・フィデス
https://www.semperfides.jp

 

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Text by Namiko Yamada

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