欧州発 僕らのワンダフルライフ vol.13

パリに住んで20余年。「パリの猫たち」を連載しているフォトグラファーの松永学さんが、パリのお店で看板犬として活躍している犬たちに、日々のアレコレをインタビューします。

 

vol.13 パリの看板犬に訊く

 

Q. あなたのお名前、性別、犬種、年齢を教えてください。

ボクの名前はミカド(MIKADO)。
4歳の、グリフォンとビーグルのミックスです。
賢くて、とてもおとなしい男の子だとよく褒められます。

ご主人が保護犬協会La Société protectrice des animaux (SPA) でボクのことを見つけてくれました。
カフェでコーヒーを淹れている間にお客さんの相手をしてくれる犬を探していて、ボクが適任だったんだって。

 

Q. あなたが働いているのはどんなお店?

「Kabane (23 Rue Faidherbe, 75011 Paris)」というカフェです。
入ってすぐ大きなカウンターがあって、奥にはゆったりとした客席。天窓から光が注いで気持ちがいい空間。以前はヴィンテージベスパを扱うお店でしたが、カフェのために全面リニューアルしました。

ゆっくりするお客さんは女性が多いかな? 男性はカウンターに集まるよね。人気は美味しいコーヒーとクッキーです。ボクもたまにお客さんがこぼしたクッキーのかけらを頂戴するのが楽しみなの。ナイショだよ。

 

Q. あなたの家族はどんな人?

名前はピエール・ジャック。とても優しいんですが、お店にいる時はあまり構ってもらえません。カフェを始めるとき、パートナーとしてボクを飼ったと聞いています。
ボク、ほとんど吠えないので番犬にはならないしね。

ピエール・ジャックは実は以前舞台俳優だったそう。寡黙なのであまりお客さんとは話しませんが、常連さんたちがいつもやってくるのは、彼が淹れたコーヒーが本当に美味しいからです。

 

Q. あなたの平均的な1日を教えてください。


朝10時にお店に来て、定時は17時まで。お店の一角にはベッドがあって、疲れた時は仮眠できます。ヒマなときには、近所を散歩して挨拶まわりに出かけることも。ボクを見て、「あ、コーヒー飲みに行こう」と思うらしいから、ちょっとした営業にもなっているよね。

 

Q. 勤務中の息抜きはどんなひととき?

お客さんがいる分には飽きないから、息抜きなんて不要です。お店の窓越しから散歩中の犬たちを観察するのも大好き。

 

Q. あなたの好物(食べ物、おもちゃ、人など)はなに?

ピエール・ジャックにはナイショだけど、お客さんがこぼしたクッキーのかけら(笑)。
ボク、もの静かな性格なので激しい遊びはしませんよ。犬同士の喧嘩もほとんどしません。お店は女性が多いので、美しい女性が来るとちょっと張り切っちゃう。

 

Q. 近所のおすすめスポット(自分のお店以外のすてきな場所)を教えてください。

「Faidherbe BIO」はオーガニック食材店。季節の果物が並べられてかわいい。

「Épicerie et Associés」はお惣菜やさん、お店からいつもいい匂いがします。

「The Silence of the street」のウインドウはレコードジャケットがカラフルに飾ってある。

「La Belle Équipe」はテラスでみんな楽しそうなカフェ。でもここは僕の生まれる前、今から6年前にテロの標的になったところだと聞いています。

ミカドに会えるかもしれないアドレス

Faidherbe BIO  11Bis Rue Faidherbe, 75011 Paris
Épicerie et Associés  25 Rue Faidherbe, 75011 Paris
The Silence of the street  39 Rue Faidherbe, 75011 Paris
La Belle Équipe  92 Rue de Charonne, 75011 Paris


Text and Photos by Manabu Matsunaga, Edit by Miyako Akiyama

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