【特集】イヌスタ

自由が丘の住宅街に佇む愛犬専用のフォトスタジオ「イヌスタ」。2021年1月のオープン以来、大盛況が続く写真館です。順風満帆に見える背景には、めまぐるしく変化する社会や人々の生き方を反映した、経営者の試行錯誤のストーリーがありました。

 

 

In Styleでモデルを務めたアプリちゃんによる現場レポートでもご紹介している「イヌスタ」。”ヒトとペットを撮るおうち”のコンセプトの通り、おしゃれとリラックスが両立した雰囲気と、リーズナブルな料金体系が人気のフォトスタジオです。

お洒落なフォトフレームやペット名刺の作成など、多彩なサービスも特色のスタジオ。ユニークなサービスを提供している、LIFELOG代表取締役の長濱えみなさんにお話を伺いました。

フォトフレームのイメージ。

 

映像から写真へ、人から犬へ

「LIFELOGは映像制作を中心に、ウェディングやCMを受託で請け負ってきました。しかし、コロナの影響でクライアントの業界が縮小。弊社も方向転換を迫られ、当時も堅調だった写真館事業を新規でチャレンジすることに。犬に特化するのはもちろん、シンプルでお手頃なプランへと“仕組み化”して、他社と差別化することを意識しました」(以下、カッコ内は長濱さん)

映像制作のプロが手探りで始めた新規事業でしたが、開店して1、2ヶ月で予約はいっぱいに! こだわりのグレーベージュの壁色をベースに、大人好みの色が揃う背景紙もオプションで選べたり、短時間の撮影時間も、集中力が続く時間の短い犬にやさしい設定であったり。飼い主にも犬にも、双方うれしいフォトスタジオになりました。

さまざまな色の背景紙を用意。犬の毛色やご自宅の雰囲気に合わせ、スタッフがスタイリングする事も可能です。

 

看板犬・ソフィアとの出会い

実は、この事業を始める前は、ひとりで犬を飼ったことがなかった長濱さん。「愛犬との暮らし」がどんなものか、あまり想像ができなかったそう。それが、現在イヌスタの看板犬であるホワイト・ボクサーのソフィアを迎え入れたことで、自身の生活にも変化が生まれたと言います。

「カタログ撮影のためのモデルとして出会ったソフィア。レンタル犬だったソフィアが、我が家で幸せそうに暮らしているのを見て、私も温かい気持ちになります。飼い主とペットとの絆の深さも実感しましたし、言葉を喋れない犬だからこそ、写真という手段で、その個性を繊細に表現したいと思うようになりました」

片目の色が違うオッドアイがチャーミングなソフィア。

 

スタジオ撮影の経験を、商品開発にも活用

犬の撮影には人とは違う工夫が必要になります。臆病で耳が後ろに絞る犬には、なんとかリラックスさせてくつろいだ表情を写真に残そうと苦戦したそう。また、毛足が長くて表情が分かりにくいような犬には、上目づかいで白目の部分を見せるなど、細かな演出のノウハウも積み重ねているそうです。

小物は基本持ち込みになりますが、クリスマスなど季節に応じた特別プランも用意。そのときは、よりお得な料金設定にもなることが多いとのこと。さまざまな企画が今後も注目のイヌスタですが、今後の展望は?

「多くの飼い主さんのニーズに応えられるよう、全国展開を目標にしています。また、フォトスタジオを運営する中で、犬の外出時に必要なグッズの理想像も掴めてきました。愛犬とのお出かけがもっと一般的になるような商品開発や物販にも取り組む予定です」

キャンペーン企画のイメージ。

 

ペット事業で実現する、創業の原点

コロナという思いがけない事態をきっかけに、犬のフォトスタジオを始めることになった長濱さん。事業拡大のため増員していたスタッフの解雇など、辛い選択もありましたが、それでも挫けず事業を続けた先に見えてきた、会社の原点がありました。

「弊社はもともと、『ライフ(人生)ログ(記録)』という名前の通り、冠婚葬祭などのタイミングで、人生を物語として残していくことをミッションとして創業しました。人間から犬へと対象は移りましたが、『愛犬のライフログ』を綴ることが、この事業で実現できるのではないかと予感しています」

今後は、動画制作の技能も生かして、「犬との共生」についての情報発信も行いたいと語ってくれた長濱さん。異業種ならではの発想で、愛犬との生活をアップデートするサービスに今後も期待です。

イヌスタで撮影した長濱さんとソフィアちゃん。

 

イヌスタ
Instagram @inusta_tokyo

 

cachette有料会員特典

イヌスタ 撮影オプション付け放題はこちら


Text by Rui Minamoto, Edit by Miyako Akiyama

報告する

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。