パリの猫たち vol.18 パスポートで世界を飛び回る猫

フランス・パリで20余年。ずっと猫と暮らしてきたフォトグラファーがパリの素敵な猫と人と出会い、20の質問をたずねます。第18回はファッションデザイナーとフレンチレストランのスーシェフが暮らす、クリエイティブなお宅を訪ねました。

 

 

1. あなたの名前と職業を教えてください。

高遠菜都子 、フリーランスのファッションデザイナーをしています。
パートナーのオリビエ・ガルシアはフランス料理の料理人(スーシェフ)です。

2. あなたの猫の種類、名前、年齢を教えてください。

Nemo、ヨーロピアン(雑種)の5歳です。
元々、この子を以前飼っていた人がつけた名前がNemoでした。「ファインディング・ニモ」の模様に似ているから、らしいです。

3. あなたの家はどんなおうち?

パリ10区にある、こぢんまりとしたアパルトマンの最上階5階(エレベーターなし)。とてもにぎやかな通りから建物に入るんですが、中に入ると静かな中庭を囲った造りです。

4. あなたの猫とはどのように出会いましたか?

オリビエがある日突然猫が欲しいと言い出し、気づいたら保護猫サイトでNemoを見つけて連絡を取っていました。保護猫協会の方が一度アパルトマンを見にきて、家の広さや私たちの人柄をチェック(審査)したのち、1週間後くらいに連絡があり、引き取ることが決まりました。そのときNemoは7、8ヶ月くらいでしたので既にある程度大きくなっていました。

5. あなたの猫の平均的な1日は?

朝6時にカリカリマシン(自動給餌器)からドライフードが出てくるのですが、それが待てずに朝5時くらいになると植物の土をいじったり、私のデスクの上にあるペンなどを落として、わざと音を立てて起こしてきます。

ご飯を食べて落ち着いたら、あとは1日中ロッキングチェア、もしくはベッドであおむけになって寝ています。私が仕事をしているときは近くまできて床に寝そべりながらこちらを見てきたり、机の上に乗ってきます。

オリビエは料理人なので毎日帰りが遅いのですが、階段を上がる足音を聞くなり、玄関までダッシュしてお出迎えしています。私もそれでオリビエが帰ってきたのだと知ることが多いです。以前、隣人が階段を上ってくる音が聞こえたのですが、そのときは耳を少し澄ませたあとにまたぐだっと横になりました。

6. あなたの猫の普段のごはんを見せてください。

カリカリマシンでドライフードを1日4回に分けて与えています。Nemoは一気にガツガツ食べることはないのですが、一度にあげると食べるときにドライフードをたくさん周りにこぼします。

7. あなたの猫の特別な日のごはんはどんなもの?

ウェットフードです。

8. あなたの猫のおやつはどんなもの?

おやつは特にはあげていません。たまにアペロ(食前)のチーズを狙ってくるので少しだけ与えるくらいです。

9. あなたの猫の大好きな居場所を教えてください。

揺れ椅子。
朝日が差し込むダイニングテーブルの上。
ベッド(足元の方)。

10. あなたの猫の大好きなおもちゃはなんですか?

日本から来たエビさん。

11. あなたの猫はどんな性格?

とても変わっています。人は好きなので寄ってくるのですが、長時間の抱っこはさせてくれません。ウェットフードが欲しいと足にアタックしてきます。そしてすぐ噛みます。

名前を呼ぶと返事をします。でも続けると飽きるのか相手にしてくれません。他の猫とはあんまり仲良くできないようです。

12. あなたの猫の特技は?

いびきと噛みつき(笑)。

13. あなたにとってあなたの猫はどんな存在ですか?

小さな家族、または小さなモンスター。

14. あなたの猫のここがかわいい!とひとつ挙げるならどこですか?

ふわふわの毛。

15. あなた自身とあなたの猫は似ていますか? 似ているならどんなところが?

おどけた顔がオリビエそっくりです。

16. あなたの猫はあなたのことをどのように思っていると思いますか?

最初の頃はまったく抱っこさせてくれなかったNemoですが、最近は長時間留守にして帰ってくると、ニャアニャアと鳴きながら寄ってきて、オリビエが抱っこするとゴロゴロ言うようになりました。少しずつ好きになってくれているのかなとうれしくなります。

17. あなた自身の猫歴を教えてください。

オリビエも私もどちらかと言うと犬より猫派。こどもの頃から猫を飼っていました。

18. あなたとあなたの猫の一番楽しかったエピソードを教えてください。

Nemoがうちにきてから、ほぼ半年単位で引っ越しをしてきました。まずフランスのパリからスウェーデンのストックホルム。初めて猫パスポートを作り、飛行機にも乗りました。その後ストックホルムで中古ワゴンを購入し、荷物を詰めて南仏までゆっくりと10日間ほどかけて車で戻ってきました。
南仏でも1年間で2回引っ越ししたのち、2019年11月にパリに戻ってきました。
パリに戻ってきてからも今のアパルトマンに至るまで2回引っ越ししているので、たくさんのアパルトマンを見てきたNemo。

バカンスの旅行も一緒に行きました。慣れたもので旅行バッグを開けたら自分から入ってくれます。俺を置いてくなよと言わんばかりに。

19. あなたの猫はあなたの生活、意識に何を与えてくれますか?

この2年間は新型コロナの影響もあって一緒の時間が多かったので、さらにNemoの存在に感謝しました。寝ている姿に癒され、一緒にいてくれるだけで幸せな気分にさせてくれます。少し変わっている性格も私たちには愛おしくて仕方ありません(笑)。

20. 悲しいことですが、あなたの猫があなたのもとを去る日がいつか来ます。どんな風にお別れしたいですか?

その日がきたら、ふたりともたくさん泣くと思います。Nemoが私たちに与えてくれる幸せのありがたみを実感することでしょう。そのためにも普段の何気ない姿を写真に収めたいと、インスタグラムに投稿し続けています。


Text and Photos by Manabu Matsunaga, Edit by Miyako Akiyama

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