谷中の小さな本屋さんで「猫」に出会う

猫の町として有名な東京・谷中の路地にそっと佇む「雑貨と本 gururi」。わずか5坪の店内には猫や、丁寧な日々のくらし、女性の生き方などユニークな視点で選書された本と雑貨が並んでいました。春のお散歩に出かけてみませんか。

 

 

「雑貨と本 gururi」には猫をテーマにした書籍が並ぶ。

友人宅に遊びにいくと、本棚を見せてもらうのが楽しいもの。「意外に硬派なミステリー好きなのね」「実用本ばっかりだな……」持ち主のアタマの中がのぞけるようで、本のセレクトにはその人のそれまでの人生や思想が垣間見えるように思います。同じように、個人経営の小さな本屋さんに入るときも楽しい。どんな本に出会えるかな? とワクワクします。

「雑貨と本 gururi」は東京・谷中にある小さな書店。わずか5坪ほどという小さなスペースには、店名通りに雑貨と本がコンパクトに並んでいます。駅前にあるような大型書店が新刊や話題の書籍中心に扱うのとは異なり、店主さんのセンスと審美眼で選ばれた本や雑貨のラインナップは個性的で、「こんな本(雑貨)があったんだ」と思わず手にとりたくなるものばかり。

なかでもおすすめのものを数冊挙げてもらいました。

「スリップまで猫耳になってるんです」と愛おしそうに薦めてくれた『ちいさないきものと日々のこと』

「『ちいさないきものと日々のこと』は、西荻窪のギャラリー『もりのこと』で開催された企画展『君と暮らせば〜ちいさないきものと日々のこと〜』のために制作された出版物。15人の方が小さないきものと暮らす(暮らした)経験を綴っている小さな本です。この絵や装丁もすてきで、ずっと手元に置いておきたくなる一冊です」

高橋和枝さんの著作には猫のほか、クマや犬など動物が多く登場する。

「高橋和枝さんの絵本は、こどもはもちろん、おとなも何度も読み返したくなる味わいの深さが魅力。『あら、そんなの!』は猫が人間のお誕生日パーティに招かれるお話ですが、示唆に富んでいて面白いです。それぞれ絵もかわいいんですよ」

付箋やメモ、小皿など猫の雑貨もラインナップ。

チーズをネズミが追う、素朴なテイストの猫おもちゃ。

自身も犬(シーズーの大吉)、猫(ヒマラヤンの花丸)という2匹の「ちいさないきもの」と暮らしているという店主さん。この小さな「雑貨と本 gururi」には、渡辺さんの身近な「ぐるり」への愛が詰まっているように感じました。春の散歩で出かけてみたら、新しい発見が待っているかもしれません。

小さく個性的な店が多い谷中エリアは散策コースとしても人気。

雑貨と本 gururi
住所/東京都台東区谷中2−5 14C
営業時間/12:00-19:00
定休/火水+第1・3月曜日
Instagram @gururi_yanaka


Text by Miyako Akiyama, Photos by Daisuke Hayata

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